2006年10月19日
ローマ軍に入りたい
よくそう思う。
つい先日、『ローマ人の物語』(塩野七生著)を読んだ。
全部のシリーズはまだ読んでない。「ハンニバル戦記」から、「パクス・ロマーナ」までだ。
とにかくここで描かれているローマ帝国は、呆れるほどの超文明国家だ。
人も、文明も文化も、政治も社会も軍事も全てすごい。偉大づくしのてんこ盛り。溜め息が出る。
で、偉大づくしな本作品なのだが、私が個人的に一番気に入って読んでいたところが、
「ローマ軍」の兵士の日常についての説明だ。以下、うろ覚えながら印象深い点。
・兵士は、基本的に歩兵も騎兵も、17才~42才の、中産階級~上流階級のローマ市民男子。
(ちなみに古代では、どこの国でも兵士は中・上流階級の仕事だったらしい。)
・格好は、重装歩兵でも胸のあたりを覆うだけの鎧で、やはりサンダル履き。赤マントを着るのは大将だけ。
ローマ人は背が低いので他民族に舐められないよう、やはり兜には羽毛で作ったトサカがあった。
剣は、ハンニバルと戦ったスキピオ以降は両刃(スペイン剣)で、その前は片刃だった。
・行軍では、兵士はおのおの、自分の武器・食料合わせて約40kgを、自分で担いで歩く。
平時の行軍は、全軍が1日7時間、時速5kmで移動する。「強行軍」で時速7km・8時間ぐらい。
・夕刻になると必ず充実した野営地を全員で作る。兵士は土木作業の達人で、橋や攻城機も作れる。
・食事は小麦のポタージュまたはお粥がメイン。玉ねぎ、チーズ一切れ、少々の酢も付く。
飲み物はワイン。地元の魚が出ることもあって、喜ばれた。肉はローマ人は元々食べないので、なし。
料理は、食材だけもらって調理は自分でやる。
ちなみに食費は自前で、給料が出てもあとで食費分が差っ引かれる。
・軍規がめちゃくちゃシステム化・マニュアル化されている。
戦闘に負けるより規則違反をする方が、遥かに罰則が重い。
4時間ある夜警当番で眠ると、色々ひどい目に合い、ごはんが小麦でなく馬用の大麦にされてしまう。
いったい、こんな生活の何が楽しいのだ、と最初は思うのだが、
想像すればするほど、ものすごく健康的な生活はないのではないかと思えてくる。
人間は、これぐらいしんどくて制約のある方が、絶対にしゃっきりする。
ローマ人の政治家は、こんな軍隊生活経験が必須だったらしい。
それだけでなく、キャリア的には軍隊の経理や総務の仕事経験も必須になるそうだ。
普通の人も、退役しても相当の組織経験、土木工学・地理学が身についているため、
あまり仕事にあぶれないとか。こんなしっかりした40代なら、会社の管理職にはもってこいだろうね。
うーん、いいね。そりゃ超国家になるわけだよ。
てなわけで、僕もローマ軍に入りたいのです。
自衛隊は、いやだけど。これって矛盾ですか。
投稿者 cergey : 2006年10月19日 23:34